![]() | iPhoneアプリ勉強会第3回レポート記事 レポート記事その2はこちらです。 レポート記事その3はこちらです。 レポート記事その4はこちらです。 レポート記事その5はこちらです。 レポート記事その6はこちらです。 レポート記事その1はこちらです。 |
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8月6日金曜、アップルストア銀座にて、AppBankが主催する講演会、iPhoneアプリ勉強会の第3回が開催されました。今回の講師は、「大辞林」「ウィズダム英和・和英辞典」等の大ヒットアプリで知られる物書堂の廣瀬則仁さんだったのですが……。
すごかったです、講演。
あれを聞かなかったiPhoneアプリの個人開発者の方、開発を志している方、中でも若い方は、本当にもったいなかったと思います。この記事はそれなりに長いレポートになるでしょうし、時間差実況のツイートをトゥギャってもいますが、やはり生で伝わるものにはかないません。ちなみにただいま現在、およそ24時間前にまとめられたトゥギャりが、すでに1000回以上、読まれています。それだけ注目度の高い会だったということを示しています。
この記事か、あるいはトゥギャッターのまとめか、どちらかはぜひ、御一読ください。
●開会の御挨拶 いつものEPさん
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181432.jpg)
村井:こんにちは! (会場からも「こんにちは!」のレスポンスあって)AppBankの村井でございます。本日はiPhoneアプリ勉強会第3回、物書堂の廣瀬さんをお招きして開催させていただきます。今日の進行ですが、全体で約1時間半の勉強会のうち、前半を廣瀬さんにお話しいただきます。この講演のために……これは言うなと言われていたんですが……100ページのスライドを作ってきてくださったそうです。それをもとに熱く、物書堂のすべてを語っていただきます。
さて、注意事項がございます。この勉強会は写真撮影、ツイッターでのツイートはOKですが、音声の録音、動画撮影、Ustreamやツイットキャスティング等による中継配信は禁止です。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181433.jpg)
それではいつもの質問です。御自分がどれに当てはまるか、みなさん、一回は挙手をしてください……はい、ありがとうございます。ほとんどの方が、開発者の方なんですね。通りすがりの方は、ほとんどいらっしゃいませんね。
過去2回同様、来場者の9割以上がiPhoneアプリ開発者か、開発を考えている人。この比率の高さには、毎回、驚かされます。この勉強会自体もそうなのですが、プログラマーさんたちの世界で、iPhone、iOSが注目を集めていることの表れだとは思うのですが、それにしても毎回毎回、すごい。
また、今回もツイッターで廣瀬さんへの質問を募集します。ハッシュタグ、#AppBankをつけてつぶやいていただければ、私の方でチェックしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、廣瀬さん、よろしくお願いいたします。
●物書堂について 12個のアプリ、二人、事務所なし
廣瀬:お暑い中、多数御来場いただき、ありがとうございます。物書堂の廣瀬です。まず物書堂についてですが、物書堂では現在までに12個のアプリをリリースしています。スライドには11個のアイコンしかありませんが、12個のアプリをAppStoreで買っていただけます。上から順に見ていきましょう。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181434.jpg)
まず「ウィズダム英和・和英辞典」をはじめとする外国語の辞書が4つあります。それから「大辞林」「角川類語新辞典」という国語系のアプリが2つ、それと六法のアプリですね。これは法令と判例を収めたものです。企業の法務部だとか、そういうところの方にお使いいただくものですね。あとは教育系のアプリです。TOEICテストと漢検、漢字検定ですね。漢検のアプリはDSにもありました。隙間時間を活用してもらって、漢字の勉強をしてもらおうというものです。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181435.jpg)
物書堂は2008年7月からの2年間で、これらのアプリをリリースしてきまして、現在までに累計27万本、販売金額にして6億円のアプリを御購入いただいています。この数字は、自分でも信じられません。ぴんとこないですね。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181436.jpg)
物書堂は2人でやっています。12個のアプリを作ったのは、僕と、荒野( @arano )という二人です。二人で、こつこつとアプリを増やしてきました。また、物書堂には事務所がありません。お互いの家で作業をしています。僕の女房は働いていますから、僕が洗濯とかしてですね、主夫もやりながら仕事をしています。
2人でやっている物書堂ですが、共同作業はほとんどありません。プログラムからアイコンまで全部、それぞれが一人で作ります。僕は代表取締役の仕事もありますし、こういうところでお話もさせていただきますし……これは言い訳ではありませんが、作ったアプリの数は荒野の方が多いです。
●物書堂以前 1984年創業、日本で最初のMacデベロッパー
廣瀬:物書堂以前のお話ですが、僕たち二人はエルゴソフトという会社で働いていました。新卒採用で入社したんですね。ここは日本で一番古い(1984年創業)Mac用ソフトのデベロッパーで、日本語ワープロや日本語入力ソフトを作ってきた歴史ある会社です(Wikipediaの記述はこちらです)僕はプロデューサー兼メインプログラマー、荒野はマネージャーという感じで仕事していました。荒野は当時からプロジェクトのマネージメントが非常にうまかったですね。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181437.jpg)
エルゴソフトは普通のパッケージソフトを売る会社でした。ソフトを作って、納期までにマスターを工場に納めて大量に作って売る、そういう時代でした。工場に納めるマスターにバグがあると作り直しになるので、きちっとしたものを納めなければならなくて、納期が近くなると何日も会社に泊まり込んで作業をしていました。
何十万行とある巨大なプログラムを完璧に作るというのは無理なのですが、エルゴソフトは高い評価を受けていました。ただ、コストは高かったです。ざっと挙げても、ソフトを作る人、それをチェックする人、ユーザーサポートの人等、多くの人手を必要としていました。どうしても高コスト体質になってしまうんですね。いつもいつもWindows 95発売の時や、あるいはインターネットブームのようなことがあればいいのですが、そういうわけにもいきません。当時、Macの販売台数も右肩下がりに下がっていました。先がないからやめようという判断だったとも言えるのですが、しあわせに終われるうちにやめましょうという空気感がありました。
![[iPhoneアプリ勉強会]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100808/20100808181438.jpg)
結果、エルゴソフトは2008年1月に事業から撤退するわけですが、偶然なのですが、これを境に、Macの国内販売台数はのびていきました。どんなに優秀な経営陣でも、これは予想できたことではないですね。
こうして会社はなくなったのですが、Macのコードしか書けない僕たち二人は、よその会社に転職することもままなりませんでした。
![[AppStore]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/kararemichi/20100805/20100805143631.png)
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